語彙量の測り方:あなたの実際の英語語彙量を評価する

「単語を8000語知っている」だけでは、受容語彙と発表語彙を分けて考えない限り意味を持ちません。3つの無料テストとそれぞれの測定内容、認識と使用の実際のギャップ、主要試験が実際に求める語彙量を紹介します。

1. なぜ「X語知っている」は無意味なのか

誰かに何語知っているかと聞いて「8000語」と答えが返ってきたとき、その数字はまったく異なる2つのものを混同しています。

  • 受容語彙——読解やリスニングで認識できる語彙
  • 発表語彙——ライティングやスピーキングで産出できる語彙

発表語彙はおおむね受容語彙の約40%程度です。つまり「8000語」は、実際に使える語彙が約3200語であることを意味する場合が多いのです。

2. CEFR等級別のおおよその語彙量

CEFR 受容語彙 発表語彙
A1600–800250–350
A21200–1600500–700
B12500–30001200–1500
B25000–60002500–3000
C18000–100004500–5500
C212000+7000+

数値はコーパス研究に基づく中間推定値であり、個別のテスト結果とは異なる場合があります。

3. 今日から受けられる3つの無料テスト

テスト1 — testyourvocab.com

所要時間は約10分。認識できる単語にチェックを入れると、受容語彙量の推定値が得られます。初めて基準値を把握するのに最適です。

典型的な結果の目安:

  • 母語話者(成人):約28,000語
  • 非母語話者のB2レベル:約6,000語
  • 非母語話者のC1レベル:約8,000語

テスト2 — Lexile読解アセスメント

文章を読んで理解度の質問に答え、Lexileスコア(700L〜1300L以上)としてあなたの読解レベルを算出します。「自分は実際どの難易度の教材を理解できるのか」を知るのに最適です。

おおよそのCEFR対応:

  • 700〜900L ≈ B1
  • 1000〜1100L ≈ B2
  • 1200〜1300L ≈ C1

テスト3 — 自分のライティングによるTTR(タイプ・トークン比)測定

ライティングツールを開き、Task 2形式で250語のエッセイを書いて、TTRの統計値を確認します。

TTR 診断
45%未満語彙の重複が多く、発表語彙の幅が狭い
45〜55%標準的なB2
55〜65%C1に相当する範囲
65%超母語話者に近い / C2

これは発表語彙が十分かどうかを確認する最も簡単な方法です。

4. 試験別の語彙量の目安

試験・目標スコア 受容語彙 発表語彙
IELTS 6.0~5000~2500
IELTS 6.5~5500~2800
IELTS 7.0~7000~3500
PTE 65~6000~3000
LanguageCert B2~5500~2800
LanguageCert C1~8500~4500
Password 6.0~5500~2800
DET 120~5500~2800
DET 140~7000~3500

注:多くの試験で目標スコア6.5相当は、受容語彙約5500語に対応します——これはまさに私たちのL2語彙リストが基準としている水準です。

5. 語彙成長の3段階

段階1 — 基礎固め(A2 → B1)

段階2 — 拡張(B1 → B2)

  • 重点:アカデミック語彙・ニュース語彙 2000〜5000語
  • 方法:単語+コロケーション+文脈
  • ツール:L2語彙リスト + BBC Learning Englishのリーディング教材

段階3 — 精緻化(B2 → C1)

6. なぜ「単語リストの詰め込み」は非効率なのか

毎日50語の新しい単語を詰め込むとします。1か月後には次のようになります。

  • 実際の定着率:約60% = 900語
  • ライティングで使える:約30% = 450語
  • スピーキングで使える:約15% = 225語

次に、毎日50個の新しいコロケーションを学ぶとします。1か月後:

  • 実際の定着率:約80% = 1200個
  • ライティングで使える:約60% = 900個
  • スピーキングで使える:約40% = 600個

効率は2〜3倍になります。単語ではなくコロケーションを語彙成長の基本単位として扱いましょう。

7. 今週やるべきこと

  1. testyourvocab.comを受ける——受容語彙の基準値を把握
  2. 250語のエッセイを書き、TTRを確認する——現在の発表語彙を把握
  3. 第4節の表を使い、目標との差を確認する
  4. L1・L2・L3の語彙リストから自分に合うものを選ぶ
  5. 毎週TTRを再測定し、発表語彙の伸びを追跡する

語彙学習で大切なのは量ではなく、発表語彙と受容語彙のバランスです。実際に使える新しいコロケーション1個は、認識できるだけの新しい単語10個に匹敵する価値があります。